人類は衰退しました。
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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僕は非常に遅読です。
「涼宮ハルヒの驚愕」とか未だに読み終わってません。
さらに、読んでる途中で、他の本を読み出すなんてこともよくやります。
今現在、百ページ以上は読んでいるのに途中で一時中断している本が、十冊くらいはあります。勿論、どれも面白く十分興味深いものなのですが、それでも放置しています。
僕自身の興味関心が分散しがちなのです。熱しやすく冷めやすい。興味が出たものには、一気にのめり込むタイプです。ですが、ある物事について面白い・興味深いと思っても、次の面白そうなもの・興味深いものを見つけると、即刻でそちらに移行してしまうのです。このような興味・関心のありようを【集合離散】といいます。あ、いいませんか、ごめんなさい。
そんな僕が。
買った本を買ったその日の内に読み終わるなんてことは、奇跡に等しい出来事であります。
この本に対する評価は、以上です。
追伸。
アキバのくだものっぽいネーミングの本屋で買ったのですが、このガガガ文庫の本が山積みになってたんですがね、なんかもう、この「人類は衰退しました」だけ、すっごく減ってました。
何コレ。他の半分以下の量。つうか最初見つからなかった。他の山積みになってる本に隠れて。
もう日曜くらいには何処も全滅とかしてても可笑しくはないのでは、ないでしょうか。
追伸ついでにもう一つ、普通に感想っぽいこと言うと、とても面白かったです。
最初の方はそれこそキレイな作風で児童文学っぽくて印税様ウハウハな感じだったのですが、中頃から文章がえらくドライヴしてしまいましたとさ。だがそれがいい。
妖精さんの可愛さは異常。
僕らは案外主人公目線で見れるのですよね。
これは続編見たいなぁ。伏線だらけというか、全体像が分からないですもんね。どう見ても妖精さんと主人公(というか人)とかなんかの暗喩とかなんだろうけど、この情報量じゃどうもよく分からないしー。帰結点が超欲しい。だってさ、主人公の名前とか結局不明なんだよ?つーか人側みんな不明。判明はYさんくらい(でもイニシャルだし)。それでいて、妖精さんには名前があるつーか付けるのですよ。コミュニケーションが取れない妖精。個であり全である妖精。繋がりと分断。あ〜でもまあ、そんなことどうでもいいか。わたしたちはただ生きています、それで充分だと言わんばかりに、って感じで。(つか投げた)
あと何気に、何回か爆笑させられました。
本当素晴らしいです。てゆうか完成度高いです。