東野圭吾「手紙」の映画


あ〜あ〜あ〜あ〜あ〜〜微妙。
アナザーストーリーとか、平行世界とか、テーマを違う所に置いてるからとか、色々こねくりまわしてもやっぱ微妙。超微妙。

個人的に一番痛いのは演技・演出。
結構過多なんですね。演技はまだ人によって差があるので別にいいのですが(それでも緒方さんの演技とか過剰すぎだろ、常識的に考えて)、演出は役者シーン関係なく全体に通っちゃってるんで痛いなぁ。
その辺が過剰だと、やっぱ現実感失っちゃうんですよ。「ああ、こいつのこの表情は演技か」とか、「ああ、この場面は演出か」みたいなのが『見えちゃう』と、作品がその作品の中で持っている『世界』が壊れちゃう。"あの世界にいる武島直樹って人物は、あの世界で生きている"が、"そう思ったけど、やっぱ演技演出作り物で、武島直樹なんて全然生きてなかったぜ!"というふうになってしまう。


それでも見れないレベルではない―――が、原作の方が良すぎる。