なんだかんだいって。


作品を見るとき、『見たいように見てしまう』というのはあるよなー。例えば「らき☆すた」なんかを見てたとき。高校生の頃の僕は全くアニメとか見なくて、オタク系の趣味もこれっぽちも興味なかったんだけど。たまたま教室で前の席の奴と仲良くなって、そいつがまあ結構なオタクさんで、そいつにえらくオススメされたお陰でアニメとかちょっと見だして。東京生まれの東京育ちなのに、テレ東のアニメを生まれて初めて見たのがそのころ(高校生)だったり(笑)。
そんなこんなで、「らき☆すた」のかがみとこなたの関係を見てると、なんとなくというか、薄ぼんやりというか、たまに、僕とそいつの関係をそこに投射してしまう。
そいつとは高校卒業後には疎遠になってしまい、つーか連絡したのにシカトされて、俺なんかやっちゃったか?とまあ軽くにょろーんな感じであったりして、色々と思い残すことがたくさん、たくさん、あったりするのですが。かがみとこなたの幸せな空間に、たまに、本当10話に1回くらいですけど、その当時の自分の幸せな空間を投射してしまう。
せめてかがみとこなたの時間が続きますように、高校を卒業しても続いてくれると嬉しいです、と素で思いながらも、たまに自分の思いをそこに仮託してしまう。


作品に何かを投射してしまえば、それは『見たいように見る』=捻じ曲げることに繋がってしまうのだけど。そういう自分自身を自覚していれば、まあ多少は、10話に1回くらい思う程度には、やわらげられるよね、と思う。やわらげるのは必要です。見たいように見ないことも必要です。真摯に視聴し、受け止めるために。


なんだかんだいって。