ラバカズさんが出た情熱大陸を見る。
ヤバイ、すげえかわいい、ちょうかわいい。
無駄な動きがめっちゃ多いです。意味無くフラフラしたり。他人が自分に向けている視点に対する意識が、あまり多面的で無いです。服装とか仕草とかが、他人の目を気にしてないワケじゃないんですけど、それが多面的ではないんですよね。(だから無駄な動きが多いんですけど)
いい歳してそんな感じの人って、すごい好きです。
これって結構な個の強さですよ。社会とか共通観念より自分の意識が勝ってる。世間のセンスよりも、自分のセンスを、自分自身が大事にしている。しかも、全く周りが見えてないんじゃなくて、かなりの部分で見えている。でも合わせない。合わせられない。合わせる必要がないと判断する。この感じがもう、たまらなくカワイイ。ヤバイ。

この番組で何が残念って、『朗読』が残念。
文章中の「、」で一端区切らないで、一息で読みおった。「、」が無い所で息継ぎをしおった。
桜庭一樹のどこを最も評価するかと聞かれれば、個人的にそれは『文章』。


つうか文章です。文章力が全て。正直、あらすじ・設定レベルでは何という事は無い程度の作品でも、文章が持つ表現力が……表現力というと曖昧ですね、文章という『情報』が、どうでもいいレベルのあらすじでを、評価されるに足る物語を作り出すことができる。
読者にとって作品というものは、認識することによってはじめて意味を成しえます。認識するためには当然、『情報』が必要です。映画やアニメなら絵や音、漫画であれば絵と台詞などの文字、小説であれば文章。
どんな物語でもどんなキャラクターでもどんな設定でもどんなテーマでも、受けて側に伝わる形の『情報』として加工しなければ伝わりません。受けて側は『情報』以外を得ることは出来ません。
『情報』のかたちによって、受け手にとって物語もキャラクターも設定もテーマも、違った形で見えてくるのです。
だから『文章』というのは重要なんですよ。物語を作り出すのも、キャラクターを生み出すのも、設定を伝えるのも、テーマを描くのも、全てその情報という表現方法・表現力――文章によって成されているのですから。